2010年11月25日木曜日

妊娠37週 まあだだよ

 
臨月を迎え、37週目に入り、いわゆる"正期産"の時期に入ったものの、
お仕事は残ってるし(早く終わらせたいのに、フランス人とはなかなか進まない!)
引っ越し後も、なんだかんだ、あれこれ買いたい物や、出産時用にそろえる物もあって、
毎日ぐるぐる歩き回ってる。
周りの友達が、36〜38週での出産が多いから、ちょっと心配にもなってきた。
いつ生まれてもおかしくない。
このスリル、「風船ゲームみたいだね!」と言われて、たしかに!と思った。

新居にやっとパソコンを買ったので、"臨月"とか検索してみたりしてたら、
臨月って、「一人で・長時間・荷物持って・遠出」 するのは要注意って!
えっ!考えたこともなかった!
逆に、「一日30分は散歩に出ましょう」って...
毎日連続ではないけど、3〜5時間くらいは平気で荷物持って歩いてる。
一人で郊外に買い物だって行っちゃった。
だって、やることいっぱいあるんだもん!まだまだ動ける! 
...と思ってはいるけど、やっぱり、本当に、体がきつくなってきた。
長時間外に出てても、必ずベンチを見つけて座ったり、階段とかに座っちゃうことも。
おなかが重くて、何ともいえない、しんどいかんじ。体が、重い。重い。ふーふー。
恥骨あたりが常にヒリヒリする。
それに息切れ... 疲れたときは、家に帰ってコテンッと寝てしまう。
でも、こんだけ動き回ってるけど、体も赤ちゃんも、それに慣れてるような気がする。
この人の体は、そういうもんだって。"本気でやばい時"は分かるから。
そういうときは、翌日に響く。二日酔いと同じ。笑
妊娠後期に入って、寝る前にヨガをしなかった日はないし、
本当に毎日とにかく重い物も持って、よく動いてた。だから太らなかったのかな。
きっと私のバランスのいいペース。
過保護にもしたくないし、無理し過ぎもしない。
自分の体と話し合って、自分にとって、ちょうどいいペース。だと思ってるけど。
それが、早すぎず遅すぎずの、赤ちゃんにとってベストな出産日に繋がるといいな。

先日の満月は、臨月ともあって、さすがに少しドキドキした。
日曜日だったし、一日予定を入れないで、のんびりした。
とにかく眠くて眠くて、そしてまたまた、おなかの下の方がピリピリ。ヒリヒリ。ミシミシ。
やっぱり満月の日は大きくなってる。
そんな気がするだけじゃなくて、旦那さんにも「妊娠線また増えてる!」と言われた。
もう、オイル塗っても何塗っても、恐竜のたまごのように、ピキピキのひび割れ線がすごい!
でも、赤ちゃんはまだまだおもいきり下がってないし、とにかくよく動いてて、
生まれなかった。よかった。笑

羊水が減って、お腹が赤ちゃんでパンパン!
おへそから生まれるんじゃないかってくらいに、動くと皮膚が痛い。
手の形とか、腕とか、分かるようになってきた。

体重は、やっと妊婦らしく増えてきて、只今、5.5kg増。
本当、「水飲んでも増える」かんじ。みるみるエネルギーを蓄え始めてる。
胸も固く張ってきて痛い。
助産婦さんのすすめで、WELEDAの会陰用オイルでのマッサージを始めた。
これはちょっと日本にはないのかな、最初は抵抗あったけど、
何日か経って、皮膚がゆるんできた気がする。
赤ちゃんが出てくるかんじを実感して、ちょっとドキドキ。

赤ちゃんの服やタオル、布おむつを一度洗濯して、入院準備をしてたら、
旦那さんも緊張してきたようす。
今さら、「ほんとに生むのかよ」って顔で。笑
私たちの心の準備も、そろそろ本格的にし始めてきた。

でもまだもうちょっと、私と赤ちゃんは「まあだだよ」。

2010年11月18日木曜日

妊娠36週 臨月


とうとう臨月を迎えた。10ヶ月目。
問題がなければ、あと1ヶ月後には、赤ちゃんに会える。

ギリギリで引っ越しして、4日目だったこの日は、
臨月記念に、ミナコちゃんにヒーリングをお願いした。
今まで、できるだけイライラもせずに、いろんなこと乗り越えてきたせいか、
ヒーリング中に、黒いもわもわした物体がいくつか見えた。
こんな色は初めて。でも邪悪な色ではなかった。まっくろくろすけみたいな、かわいいかんじ。
どんなマイナスな感情も、すべて必要で愛おしいものだから、そう思えたのかな。
それ以外は、意識がなくなって、終わった後は、ものすごい脱力感。
きっと今まで、穏やかに振る舞ってた裏で、ちょっとずついろんな感情抑え込んでたんだと思う。

その夜は、ゆっくり新しいバスタブでお風呂に浸かって、
臨月から始めるホメオパシーのレメディ(Caulophyllum、Calc-fluor、Kali-phos)を摂って寝たら、
明け方、汗びっしょりになって目が覚めた。
熱が出た時と同じような、おでこや首から汗がふわーっとにじみ出てくるかんじ。
パジャマが大洪水。びっくり。
どれがヒットしたのか、全部が効いてるの分からないけど、その日から、デトックスが始まった。
便秘だったのが治り、驚いたのが、翌日の夜、お腹中に赤い湿疹が、出た。
いつか満月の日にも何度か出た湿疹。
今回も、同じようなかんじで、わーっとお腹だけに出て、翌日消えた。
赤ちゃんに届いていた、引っ越しまでの不安、焦りとか、忙しさ...
そんなのを解毒してくれたのかな。
すごいな、ありがとう。

新居もやっと片付いて、快適な暮らしが始まり、最後のお仕事も終わりそう。
やっと、落ちついて、入院の準備ができる。

そして、初めての助産婦さんとの両親学級に行った。
陣痛の始まりから、赤ちゃんが降りてきて、どういう順序で産まれてくるかなど、
旦那さんにもよく分かるように、丁寧に説明してくれた。
私はこの助産婦さんにお願いしたくて、産院も決めた。
9割が無痛分娩のパリではたぶん結構珍しく、できるだけ自然にお産させてもらえるから。
出産時は、どんな体勢でもよくて、とにかく自分の望むお産を尊重してくれる。
必要であれば、ホメオパシーも出してくれる。
妊娠中のケアのアドバイスも、WELEDAだったり、マクロビよりの食事法だったり。
とても自分に合ってるし、なにより日本人であることを分かってくれてる。

入院してから出産前の陣痛室では、陣痛に乗り切れるよう、
自分がよりリラックスできる部屋にしてよくて、
照明やアロマ、音楽、食べ物、なんでも好きなものを持ち込んでいいみたい。
部屋を見せてもらったら、眺めの良い30㎡くらいの部屋に、大きなきれいなバスタブもあった。
産後の部屋は、もちろん赤ちゃんと、旦那さんも24時間いっしょの部屋で、
お風呂もシャワーも付いた個室。
一泊300ユーロもする豪華な部屋だけど、全額保険で返ってくる。
おまけに、偶然にも引っ越した新居から、徒歩5分もかからない。
入院も退院も、きっと徒歩。笑

そんなこんなで、ますます出産を目の前にして、じわじわと実感が沸いてきた。
注文していた布おむつも届いた。
赤ちゃんの肌着も揃った。
お腹が頻繁に張ると不安になるようになってきたけど、
それ以上に、たのしみ。
お腹の下の方で、コニョコニョ動いてポコポコ浮き出てくる小さなお手てを、
もうすぐ、この手でしっかり握れるんだから。

2010年11月11日木曜日

妊娠35週 からだのおもさ


体重が...やっと増えた!笑
増えない方がいいと言うけど、増えなすぎも心配だった。
やっと4.5kgくらい増加。

最近なんだか、急に、妊娠後期らしい症状が出てきた。
「最後に体重増えるよー」とよく聞いてたけど、本当。
とにかく、お腹が重くて、長時間歩いたり立ったりできない。
それに、体のあちこちが痛いし、しんどいし、苦しいし、思うように動かない!
先々週、満月の日に妊娠線ができた部分が、なんかピリピリ、ピキピキ、メキメキ。
突っ張る。皮膚と中身がパンパンに伸びて、痛い。
9ヶ月に入ったときから、会陰クリーム(ホメオパシーのカレンデュラ)でマッサージを始めたので、
お腹にも塗ってみると、痛みと、妊娠線の赤みも落ちついて、一日中しっとり。
クリームとオイルと両方を塗る毎日。
でも新月の前夜にまたヒビが入ってしまった。
そして、赤くなってた線が、白くなった。ああ、これは消えないのかな...

赤ちゃんもだいぶ下がってきたかんじ。
お腹が重いので、妊婦帯腹巻きをやめて、"ささえ帯"を使い始めたら、ちょっとラクチン!
夏頃に友人からいただいて、「わ、こんなブカブカなの使う時くるのかな?」なんて笑ってたのに、
今じゃ、しっかり大きなお腹を支えてくれてる。
ベルトで調節もできるし、腹巻きがきつくなってきたので、毎日愛用してる。

呼吸が息苦しくなることも多い。脈も速いし、体がいつもより暑い。
お腹が張ってカチカチになるときは、必ず私は胸が締め付けられるように、きゅーっと苦しくなる。
夜は寝ている間に、けっこう汗をかくようになったし、手もむくむようにもなってきた。
階段の上り下りも、しんどーい。一段一段ゆっくーり。
こんなになるなんて思ってなかった。
お年寄りの気持ちが、すごくよく分かる。
元気いっぱいなのに、体が、言うこと聞かない!たった4.5kg増なのに。

妊婦らしいフォルムじゃないので、もう臨月だと言うのに、私が妊婦だと気づかない人が多い。
お腹だけにポッコリ後づけしたようなボリュームがあるから、
友人に、「おかしいんじゃない?」とか「ニセモノ」とも言われてる。笑
後ろから見るだけだと、分からないから、満員電車の中で突き飛ばされるし。
でも、妊婦と分かるとやっぱりみんな優しい。
最近寒いので、コートでお腹が隠れて、長い列のレジで並んでたら、
お会計の人に、「気づかなくてごめんね、でも妊婦なら自分で優先してくれって言いなさい!」と言われた。
なのに、隣のレジの人とくっちゃべって、おつりを渡すまで1分待った。笑
さすがフランス人。

アパートの契約や、その他の用事、引っ越しの準備などで走り回ってたら、
健診で、助産婦さんに、また「動きすぎ」と言われてしまった。
「疲れやすくなってきたなら、2、3時間も歩いちゃだめ!
お腹も張りやすいし。難産になるよ!自然に産みたいんでしょ!」って... うーん。笑
でも、この前IKEAで6時間も歩いちゃった...
私がつらいのはいいけど、なるべく赤ちゃんが心地よいスペースを守ってあげなきゃ。
なんだかんだ言っても、赤ちゃんの出すシグナル、緑・黄色・赤の信号は、必ず聞くことにしてる。

体の重さを日々感じては、私は今一人の体ではないと言うことに気づく。
そこに愛しさがあって、この上ない幸せを感じる。
重いお腹、重い体。二人分の、体。ありがとう。

2010年11月4日木曜日

妊娠34週 プレゼント


最近、引っ越しや仕事のこと、いろんなことが気になってか、全然寝付けなかった。
前の日が寝不足でも、お布団に入ると、目がぱっちり。
やっとウツウツしても、寝返りを打つのにも一苦労だし、トイレは近いし...
でも、バッチフラワーの夜用レスキューを摂るようになってから、
かなりぐっすり、すぐに寝れるようになった。

アパートの契約を済ませ、無事入居した。
引っ越しは、今週末の新月の翌日。
奇跡の土壇場入居だったけど、もうひとつ、何か意味があると思ったのは、
アパートの大家さんが、たった2ヶ月前に、生後2ヶ月の赤ちゃんを亡くされたこと...
そんな辛い状況の方から、これから出産する幸せいっぱいの私たちに、
笑顔で家を貸していただけることを複雑な気持ちながら、これもなにかの意味だととらえた。
何が起こっても、例え私たちに同じことが起こっても、しっかり受け止めよう。
すべては赤ちゃんが選ぶべき道。

パリもあちこちで紅葉に染まってきて、去年の今頃、
素晴らしい日本旅行に行ったことを思い出した。
東京での展示会を終え、熱海、宮崎、高千穂峡、京都の旅、
そして、故郷の愛知での10年ぶりの同級生たちとの再会。
パリに移ってからの10年間の中で、一番楽しくて、素直に日本が好きになったことを感じた旅だった。
そして昨年9月に旦那さんと行ったモロッコ旅行も、
思い出すだけで涙が出そうになるくらい、とにかく意味のあるものだった。

どれもこれも、5月と8月に一瞬降りてきて去っていった小さな生命のおかげ。
そのまま妊娠継続していたら、仕事も、行きたかった旅行も、すべてなかったものだった。
あの時の天使は、今お腹にいる赤ちゃんなのか、別の魂なのか、分からないけど、
当時は辛くてしょうがなかったけど、今になって、彼らに素晴らしいプレゼントをもらったんだと気づく。
みんな、ちゃんと役割があって、やってきたり、離れていったりする。
だから、これから何が起こっても、すべてに感謝していけるような気がする。

去っていく魂たちは、必ず誰かに何かを与えるために降りてくる。
それをちゃんと受け取ってあげないと。
"楽しい嬉しい"と同じく、"悲しい寂しい"感情だって、与えられるもの。
必ず、なにかを学ぶ。
立派なプレゼント。