この週の体の変化はすごかった。
出産時の入院準備が整ったところで、体に対していろんな「準備しろコール」が聞こえてきた。
妊娠初期、つわりが全くなかった私。
だけど、最近、最後のラストスパートで、なんか"食べづわり"のような症状が。
お腹がすくと気持ちが悪くなって、朝ご飯を3回食べるようになった。笑
なかなか体重が増えないのに見かねて、「食べてもっと蓄えろコール」が聞こえだした。
甘いものをもちろん欲するから、本当に普通に体重も増えてきた。
そんな時、体重計が壊れてしまったけど、たぶん推定6Kg増。
週末に近くでブロカントがあったので、氷点下の中、がんばって繰り出した。
3時間くらい歩き回って、そのあとアトリエで仕事して、
なんか全然平気だなと思って家に帰ると、お腹がキューって痛くなった。
赤ちゃんの胎動が、いつもとなんか違った。
お腹の結構下の方で、ひっきりなしに、激しくモゾモゾあちこち動いて、様子が違った。
グニュ〜っと波打つような、お腹全体がうねってるかんじ。皮膚を破って出てきそう。
手がものすごく動いて、それが恥骨あたりに当たって痛い。
動き方が変わって、位置も少し変わった気がする。しゃっくり(横隔膜)の位置も違った。
お腹を見ると、一層ぐうんと下がってる!!
下がる準備してたんだ!
そろそろ、どうやって降りていくか、ああでもこうでもないって、いろいろ場所を探してたんだ。
その翌日からは、胎動がいつもより少なくなった。
動きが鈍い。胎動が痛くない。もの足りないくらい。
たまに動くと子宮口あたりがズーンと響く。頭がどっかに、はまったかな?
ドキっとして、それからちょっと安静にしてる。
4日間、担当の助産婦さんが留守の時期だったので、
「今生まれてほしくないなら、安静にしてコール」だったんだと思う。
偶然にも、旦那さんの仕事の予定も、急にキャンセルになったり、ゆるやかになってきた。
まわりの状況まで変わってくるなんて、不思議。
そして、それから毎朝、お腹がゴロゴロ下ったり、お通じがよくなるようになってきた。
なんだろ?と思って調べてみると、体が自然に準備をする、お産が近い印のひとつらしい。
そういえば、出産前に浣腸するって言うし...
自然に、自分でデトックスし始めてる。
体ってすごいな、とつくづく実感した。
友人にも「そうなってくると、そろそろだよ」と言われた。
それに、ものすごーく眠い。
ご飯を食べると、眠くなってイライラする。
今まで寝不足でも全然平気だったのに。
これから先のための「じゅうぶん寝とけコール」かな。
先日、助産婦さんに「産後は、母乳で育てたい?」と聞かれた。
「もちろんです」とは言ったけど、その質問て、なんかおかしいなあと思った。
フランス人は、無痛分娩で生む上、さらに母乳で育てないと聞くけど、本当なんだ...
なんとフランス人の約半数が、出産後すぐに薬や注射で止めてしまったりするらしい。
初乳に免疫抗体がたくさん含まれてるから最初の1〜2週間だけという母親も多いみたい。
そして、すぐにまた妊娠できてしまうから、避妊薬が処方される。
そんなに本能に逆らってしまっていいのかな。
母親としての役割を授かって、せっかく9ヶ月間もいろいろ準備してきたのに、もったいない。
それまでに育んできた母性とか、ちゃんと赤ちゃんに伝わるのかどうか。
なんのために生むんだろう。
もちろん、仕事も、パートナーも、体型維持も、大切なのは分かるけど。
だから、フランス人は、メトロの中で指しゃぶって爪を噛んでる大人が多いのかな。
だから、あんなに街角で一目も構わず、恋人と、おおげさってくらいの愛情表現をするのかな。
だから、大人になっても自立が遅い男性が多いのかな。
その後の親子の絆にはもちろん、人間関係にも影響が出そう。
いろんな考え方はあるし、100%母乳にこだわらなくてもいいとは思うけど、
この国は、こんなにも多くの人がミルクで育ってきたのかと思うと、なんか、寂しい。
しかもちょっと納得。笑
以前も書いたけど、由井寅子さんの本の言葉。
「帝王切開で生まれても無痛分娩で生まれても、母の愛が響くように修正する期間があるわけですよ。それがお乳だ。
この愛情が分からない無責任な子供たちを、愛情が分かる子供たちにするには、お乳をあげなければいけない。
いくらあなたがいっぱい薬を摂った、水銀を摂った、ダイオキシンがあるといっても、お乳に勝るものはないよ。
それを牛の乳に代えてしまうのは本当によくないですよ。
毒乳でもいいからあげてよ。どうせ毒乳なんだもの、いいもの食べてないんだからさ。
だから最初、子供は下痢するのよ。なぜ子供は下痢をするの? あなたの乳の質が悪いからだ。よく吐くのよ。
でもこれは赤ちゃんに飲ませ、出してもらわなければいけない。
それであなたの乳はきれいになっていくんだわ。
普通、女の人は一足飛びに浄化する方法がある。
それが出産であり、子供を育てることだ。本当に大事な仕事です。」
母乳を与えることが、赤ちゃんへの大きなプレゼントだったら、
母乳を飲んでくれることが、赤ちゃんから母親への大きなプレゼント。
私はいつだって、赤ちゃんを育てるし、赤ちゃんはいつだって、私を育ててくれてる。
妊娠したときから感じてたこと。
私たちは、共に生きてる。
出産て、一方的なことではなくて、お互いがしっかり手を取り合って、一緒に成長していく。
だから、それを見守って包み込んでくれる父親も、とっても大切な役割。
家族みんながひとつになって、また新しい生命のサイクルをつくり出す大仕事だと思う。
どうか、赤ちゃんに必要なだけのおっぱいが、ちゃんと出てくれますように。
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