2010年9月9日木曜日

妊娠26週 それぞれの出産


ちょっと前に公開された、Thomas Balmès監督のドキュメンタリー映画『Bébés』を観に行った。
アメリカ、モンゴル、日本、アフリカのそれぞれの土地で生まれ、
育っていく赤ちゃんたちのドキュメンタリー。
ナレーションや字幕など一切ないので、隔てるものがなくて、
自分のあたまで流れを追いかけることができて、よかった。

病院で生まれながらも、遊牧民である彼らの家に帰るために、
バイクの後ろに乗って、母に抱かれて家に帰っていくモンゴルの赤ちゃん。
石を叩いて真剣に遊び、ボロボロになった空のペットボトルを取り合うアフリカの赤ちゃん。
おもちゃに溢れた部屋で、退屈になってかんしゃくを起こす日本の赤ちゃん。
産まれた時からチューブに繋がれ、最新の便利グッズに囲まれて育つアメリカの赤ちゃん。

清潔な猫と一緒に暮らす、アメリカと日本の赤ちゃん。
たくさんのハエと共に暮らし、土にまみれて、犬と同等に舐め合うアフリカの赤ちゃん。
ヤギや牛と共に暮らし、食糧のために殺した牛を解体する横で、
それに使った血の付いた容器で遊ぶ、モンゴルの赤ちゃん。

土の上で生活し、ほぼ裸族のアフリカの人たち。
土から離れて、都会を見渡すビルに住み、日傘をさして歩く、日本の人たち...

それぞれの土地、文化によって、それぞれの"あたりまえ"の出産、育児。
ルールなんてなにもなくて、
共通してるのは、この地球に住んでるということ。
生きてるということ。
親子だということ。
命の誕生は、奇跡だということ。
みんなそれぞれ、自然体のようだった。幸せそうだった。
私も、自分なりの出産を楽しんで、愛おしんで、
この小さくて大きな命に、精一杯の愛を注ぎ込んでいこうと思った。

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