2010年4月25日日曜日

妊娠7週 奇跡

流産と診断されてから丸2週間後、子宮内がきれいになったかどうかを見るためにエコーに行った。

ところが...
ドクターが画面を見ながら 眉をしかめた。
「赤ちゃん、元気に育ってるよ!?」

一瞬、時間が止まった。
まさか。
モニターには 約1cmの赤ちゃんが映っていて、
ドクッドクッと心拍が聞こえた。
「体の大きさも形も、すべて正常な 元気な赤ちゃんだよ。」
と言われた。信じられなかった。
「ただ、大きな血腫ができているので、これから2週間、自宅で絶対安静に。
予定日は12月中旬。おめでとう!」と言われて、外に出た。
ドアを閉めたら、ぼーっとその場で立ち尽くして、
奇跡の波動の感触が じわじわ体を伝ってきて 震えた。

さっきまで 0%だと思っていたのが、突然95%の確率に変わった。
なんて奇跡...
満月になる直前の日だった。
私の心も突然に 満杯になって溢れそうだった。

実は、この2週間、旦那さんはしきりに まだ生きてるかもしれないと言ってた。
私はそんな期待をしてしまったら怖いと思って それだけは考えなかった。

あんなにホメオパシーも摂ったのに、あんなに子宮を収縮させるハーブティーも飲んだのに。
あんなに自転車に乗って 重い荷物を持って、動きまくってたのに!
なんて生命力...

妊娠初期5週から7週という、一番 不安な時期を 深く心配もせず過ごせたこと、
赤ちゃんが欲しいという強いエゴに疲れて、初めてゼロに戻せたこと、
赤ちゃんのパワフルな生命力が、私を大きく成長させて 守ってくれたんだと思った。
ありがとう!を何回言っても足りない。
"子どもが親を育てる"とは 聞くけど、こんな早い時期から そうなっているとは思ってもなかった。
そして父親の直感。
これからはドクターの診断よりも 信じようと思った。

もう2週間前の不安はすっかりなくなり、
赤ちゃんの生命力の強さを信じて、もう絶対にこの子を守る。と誓った。

私のお腹に立派に育ってくれてた、3cmの胎嚢と、1cmの赤ちゃん。既に2等身。

2010年4月11日日曜日

妊娠 6週 流産の診断


妊娠発覚後、少量ながら出血があり、少し怖かった。
一週間後の夜、鮮血が出てしまい、次の日 救急で病院に行き、
内診の診察を受けると、ドクターが無言になった。私も聞かなかった。
数秒経って、「残念ながら...」と言われた。数日のうちに流れるとのこと。
タクシーにも乗らず、泣きながら、くやしくて歩いて帰った。

以前の二度の流産も、新月の前の日だった。
今回も不思議とそうだった。

掻爬手術で無理矢理出すのは嫌だったので、自然流産を選択した。
それからも少量の出血はあったけど、腹痛もなく、なかなか出てくる気配がなかった。
いろいろ調べると完全に流れるまで2ヶ月かかる人もいるらしく、
ゆっくり、赤ちゃんが出たいと思うときまで待つことにした。
それでも不要物を排出するホメオパシーは摂っていた。

お腹にまだ赤ちゃんがいて ホルモンは出続けるので、つわりが出てきた。胸も張ってきた。
「産まないのに 妊婦さんだ...」と毎日微妙な気持ちだった。
もうすぐ産まれるっていうのに お腹がぺちゃんこな夢も見て、つらかった。
でも、まだ流れないのは きっと私にまだ必要なことだったからだと思った。
ここから学ぶことがあるからだと思った。

つわりが出始めて3日後、急にお腹が下り、翌日から つわりがぱったりなくなった。
ホメオパシーが効いたみたい。
だから もう流れるのも遠くはないと思い、それから10日間が過ぎた。

2010年4月4日日曜日

妊娠 5週 復活祭と春の女神 


今年のイースター(復活祭)は、生涯忘れられない日になりました。
2009年、本気で赤ちゃんが欲しいと思い始めると同時に、
それを察知してか、我が家の大切な家族のひとり、うさぎのイヴちゃんが天国に行きました。
それから3ヶ月後、妊娠が分かり、すぐに初期流産。
欲しくて欲しくてしょうがない感情がもっと高まった そのまた3ヶ月後、妊娠した。
今回は確実だろうと 嬉しさいっぱいで過ごし、6週目のある日、腹痛と大出血で流産した。



悔しくてしょうがなかった。
まわりの友達や知り合いの懐妊報告を聞くたびに、焦ったり嫉妬もした。
初期流産の原因は、胎児の染色体異常だとは分かっていても、自分を攻めずにはいられなかった。

立ち直るまで何ヶ月かかかったけど、だんだんと、
この二度の流産は、私にとってとても意味のあることだと分かっていった。
私の子宮に宿っていた前世からのトラウマや、生活の中での毒素を全部、
赤ちゃんが食べてくれたんだと知って、この出来事を愛しく思えるようになった。
いつかまた戻ってくる命を迎えるために、準備をし始めた。
心の準備、父親と母親としての準備、そして、生活を少し変えたかったので、
アトリエと自宅を分けるため、引っ越しを考えた。
そして とんとん拍子で、いい物件が見つかった。

3月の終わり。
ミナコちゃんから、あるヒーラーの方が遠隔ヒーリングをするイベントがあると教えてくれて、
その日、私も繋がった。
その名も”春の女神”のエネルギーを受け取るというもので、

女神からもたらされるエネルギーの中に、妊娠というのもあった。
目を瞑って瞑想に入ると、珍しくピンク色の光がたくさん見えて、

それらが手を繋いで輪になって踊って上昇していくようだった。
あとから彼女のブログを見ると、"天へと渦巻くピンク色のエネルギー"と書いてあって驚いた。
3月31日。
家から徒歩2分の場所の、小さな自宅用物件を契約した。
今の家は、旦那さんと私の仕事用のアトリエになる。

4月3日。
いつもお世話になっているヒーラーの先生のアトリエで、エンジェルカードを引くと、
"Créativité"(想像力)が出た。作品をつくれというより、新しい命の作品をつくるという意味に感じた。
帰り道にペットショップで うさぎとヒヨコを見て、「明日はイースターだなあ」なんて思いながら。
家に帰って、偶然その日からポケットに入れていたムーンストーンの石の役割を本で調べると、
なんと"Créativité"だった。

4月4日。イースター。
朝からソワソワ。
偶然ミナコちゃんから、「今日の朝、イースターを考えて、イヴとゆいちゃんのことを思ってた。」と
春の女神エオストレの絵を添付したメールが来てた。

実は、もしかして、と思っていたので妊娠検査薬をしてみると、すぐに陽性。
以前のように ドキドキして込み上げてくる嬉しさと言うより、
「やっと、戻って来てくれたね」という落ち着いた感情だった。
そして、この日は復活祭。
春の女神が うさぎを連れて、新しい生命のたまごを運んでくる日...
その偶然のほうが信じられなかった。二度も私たちのところにやってきた、あの命が戻って来た。
目を瞑ると、天国にいるうさぎの
イヴルナが、せっせとたまごを運んで来てくれるイメージで満ちて、
人生で一番嬉しくて、幸せなひとときを感じた。

でも、二度の流産の経験もあり、やはり少なからず不安はあった。